欲望と幻想の市場 読んでみたよ
まだ生きてます。
最近の休日は色々とトレードに関する書籍を読んでいます。
今回も各所で定評がある欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモアを読んでみました。
先般の「プライスアクショントレード入門」が非常に読みづらかった一方、こちらは読み物としてすんなり読み進めることができました。
ざっくり感想
普段トレードをやっている人にとっては、読み物としてストーリーもあって楽しめるのではないでしょうか。
大筋としては、主人公のリバモアが何度も大金を得ては失い、その経験を通じて成長していく、というわかりやすいストーリーです。そして、その成長過程で当人が得ていく学びが、非常に良い示唆を含んでいます。普段トレードを行う人にとって、トレードのマインド醸成に貢献してくれるのではないでしょうか。
各方面で儲けたい人がプレーヤーとしてマーケットに関与しており、彼らがどのような思考や戦略を持って臨んでいるのかという、決して甘くない世界であることを教えてくれます。
例えば、一般に公開される情報も誰かが儲けたいが故に流れたものと考察したり、株価の不意な上昇は誰か大口が売り抜けたいための吊り上げだと考察したり、個人投資家にとっても興味深い内容も多く登場します。
示唆あるメッセージ
読書はkindleで行なっているため、いつもマーカを引いて読破したらエクスポートしているのですが、中でも私が示唆を得た箇所を少しだけご紹介しますね。
人間の本性として、人は希望と恐れとは無縁でいられない。(中略)恐怖のために、本来もっと儲けられるはずのチャンスを逃してしまうのである。トレーダーとして成功するためには、この二つの本源的とも言える人間の性を克服しなければならない。つまり、いわば人間として当然の衝動といったものを覆さなければならないのだ
「恐怖」と感じることは決して悪いことではないのでしょうが、恐怖を感じることでチャンスを逃し、悪循環を起こすというメッセージですね。
大口のディーラー、マニピュレーター、資金連合、独立系投機家は皆、処理したい持ち株をよりよい価格で売るためにありとあらゆる手段を考える。そのなかでも、新聞やティッカーを通じて流される上昇トレンドの情報は最も質が悪い。(中略)例えば、手元のレポートを見ると、こういうのがある。「有力な銀行家の意見ではまだ下落相場が始まるという時機ではない」とある。
世に出回る情報も結局は誰かの意図を含んでいる可能性が高いので当てにするな、というメッセージ。結局は自分の考えを大事にすることが重要だとしています。
ある種の相場操縦では個々の銘柄が実際に軒並み上昇することになるが、そうした上昇は売却益を最大にすることを狙うインサイダー筋の作戦だということを肝に銘じておくべきだ。
「株価の上昇」の捉え方として、既に保有している人が売るために作られる相場があるというメッセージ。裏付けのない上昇にはこうした可能性があり、即ち彼らが売り抜ければ後の祭りであり、上昇は見込めないということですかね。
・・・。
本のレビューとか向いてないよね!笑
あんまり本とか読んで育ってないものでご容赦を。
そんじゃまた。